M&Aの現場(BLOG)

ライバル企業への売却

先週成約した案件は、食品系の会社の同様ライバル企業への売却でした。
売却先として最初に思い浮かぶのは、同業他社ですが、実はライバルの同業他社への売却というのはそれほど多くはありません。

なぜなら、一つには、売り手がライバル企業に売却するのは心理的抵抗感が強い場合が多い為。

もう一つの理由は、同業の場合、買い手から良い条件が出てきづらい為です。異業種であれば、ビジネスモデル、ノウハウも含めて事業の価値を評価してくれますが、同業であれば、単に顧客が欲しいということになってしまいがちだからです。

先週成約した案件は、買い手が売り手を買収することによって、業務効率化の余地が大きいところが一つの決め手になりました。

またこの案件は、震災後に初めて相談を受け動き出した案件ですが、一般的にはこういう時期は様子見となりがちですが、異例のスピード成約でした。

藤井一郎

20/Jun.2011 [Mon] 21:22

葬儀会社のM&A

先日、葬儀会館を1ホール運営する小規模な葬儀会社のM&A案件が成約しました。

本件は、知見のない特定地域への進出を検討していた大手葬儀社に対し、当該エリアで長年の実績を誇るA社の買収を提案したものです。

本件は、買い手のニーズと売り手のニーズがピタリと合致したことから、とんとん拍子で話が進み、買い手への提案からわずか2ヶ月でクローズするというスピード案件となりました。

A社の社長からは、大手の葬儀会社の傘下で、安定的にビジネス展開できることを、大変喜んで頂き、以下のような過分なお言葉を頂きました。
「最初、大手企業への売却を提案された時には、当社のような小さな葬儀社がM&Aの対象になるとは夢にも思わなかった。今回、このようなご縁を頂けたのは、インテグループさんのおかげで、大変感謝している。当社のような小規模な葬儀社の中には、今後の単独での経営に不安を覚えている会社も多いはず。そのような全国の中小葬儀社に、M&Aという選択肢があるということを、インテグループさんの力で、どんどん広めて行って欲しい。」

本件の成功要因は、弊社の力などではもちろんなく、A社の地元でのブランドや良好な財務状態、葬儀会館の清潔さ、及びA社社長の誠実さ・信頼感です。
どんな会社でもM&Aの対象となるわけではありません。
A社及びA社社長が素晴らしかったからこそ、今回のご縁があったのです。

とはいえ、できる限り多くの事業承継等に悩むオーナー社長に、M&Aという選択肢を提供したいという思いは、弊社の創業以来の経営理念でもあります。全国の中小企業に、M&Aのチャンスを提案して行くのは、M&Aアドバイザーである我々の責務であると考えています。
A社社長からの激励の言葉に、身が引き締まる思いがしました。

本件は、売り手と買い手のニーズの合致、事業シナジー、両社経営陣の人柄の相似性等、どれをとっても、ベストマッチであると思っています。
A社社長の今後の実りある人生とA社の更なる発展を祈念してやみません。

籠谷智輝

業界別M&A情報:葬儀・葬祭会社のM&A・売却・譲渡

11/May.2011 [Wed] 21:16

本当の交渉力

留学中のビジネススクールで、Negotiationというクラスがありました。
そのクラスの冒頭の教授の言葉が、“You don’t get what you deserve, you get what you negotiate”というものでした。
要するに、ビジネスでは、手に入るものは全て交渉で決まるということです。
なんともアメリカ的な考え方だなと思いつつ、非常に興味深い視点だと感じたのを覚えています。

M&Aでは、通常のビジネス取引以上に、この交渉が重要になります。
譲渡価額はもちろんのこと、引継期間、譲渡後の職位、従業員の雇用、社名等、契約書に記載される全てが交渉で決まると言っても過言ではありません。

しかし、いくら交渉が重要だとはいえ、中小企業のM&Aでは、礼儀をわきまえない交渉のやり方や、非常識なハードネゴシエーションは、控えるべきだと思います。

M&Aにおける最大の交渉ポイントは、譲渡価格です。
当然、売り手はより高く売りたい、買い手はより安く買いたいと考えます。
いきおい、できるだけ金額を下げようと、基本合意後に、理不尽な理由で金額の引き下げ交渉をするような行儀の悪い買い手も出てきます。

しかし、企業買収で最も重要なことは、買収した会社が買収金額以上の価値を保ち続けることです。中小企業のM&Aでは、M&A後の売り手の社長サポート次第で、その価値が左右されることも多く、交渉において、礼節を欠くやり方をしたり、度を超えた無理な減額交渉は、売り手の信頼感を損ない、M&A後のサポートに潜在的・顕在的な悪影響を及ぼす可能性があります。
交渉で安く買い叩いても、その金額以下に価値が下がってしまっては、本末転倒です。

M&Aにおいては、表面的な条件についての交渉力を超えた、企業買収本来の目的を達成するための真の交渉力が必要となるのではないでしょうか。

籠谷智輝

15/Apr.2011 [Fri] 21:13

震災からの復興

本日、あるM&A案件の調印式が執り行われました。

震災、原子力発電所の事故、経済的な打撃、挙げ始めれば不安要素はいくらでもあります。
リスクを避けて、調印を延期する、または、M&A自体をやめてしまうということも、選択肢の一つでしょう。

しかし、本件の売り手と買い手は、このような状況であるのでということで、むしろ調印日を早めて、実行に移されました。
両社長の経営者としての器の大きさ、意思の強さを、ひしひしと感じました。

連日、深刻なニュースが報道されています。
しかし、状況の悲惨ばかりに囚われ、過剰なリスク回避に走っては、日本経済の回復力は大きく削がれてしまうでしょう。

被災を免れた我々がやるべきことは、目の前の仕事を、いつもどおりに、遂行することなのだと思います。

我々アドバイザーは、被災者の命を救うこともできなければ、原発事故を食い止めることもできません。
しかし、目の前の案件に真摯に取り組み、1件1件成約に結び付けて行いくことが、長期的には、日本経済ひいては日本そのものが震災からの回復する一助になると信じています。

本日の買い手様と売り手様の強い意志に、日本の復興に向けて、非常に勇気づけられました。
両社の今後のますますのご発展を、心より祈念致します。

籠谷智輝

17/Mar.2011 [Thu] 21:09

社長のプレゼン能力

先日、あるM&A案件が成約しました。

本件は、昨年の8月末からに最初のご相談を頂き、そこから約半年間で成約となりました。半年という期間だけみると、特段早期決着でもないのですが、実際は、かなり早い段階から、有力候補先と前向きな話し合いが開始されており、全体として非常にスムーズに進んだ案件でした。

スムーズに進んだ理由として、会社自身の技術力が優れていたことがもちろん大きいのですが、社長のプレゼンテーションが非常に上手かったことも、大きく影響していると思われます。

一般的に、中小企業の社長には謙虚な方が多く、本当は高い技術力やノウハウがあるにもかかわらず、それを声高に主張されない場合が多いのです。

しかし、M&Aのプロセスにおいては、自社の強みを明確に主張することが必要となります。トップ面談の際に、自社の優位性や特徴を上手くアピールできるかどうかで、買い手の印象が大きく左右され、M&Aの成否にも影響を与えます。

自社のアピールがあまり得意でない社長様の場合は、アドバイザーとして、長所や強みがアピールできるように、話を誘導するべく気を配るのですが、この社長の場合は、そのような心配が一切ありませんでした。

社長の立ち上げられた会社が、新たな株主の傘下で、更なる発展を遂げることを、心より祈念いたします。

籠谷智輝

10/Mar.2011 [Thu] 21:07

1  …  5  6  7  8  9  10  11  12  13  …  21
ページTOPへ

Copyright(C)Integroup Inc. All rights reserved.