M&Aの現場(BLOG)

株式譲渡式

先週末に、ある案件の株式譲渡式に出席してきた。

本件は、最終のクローズまで1年以上かかったが、その間も辛抱強く待って頂いた売り手の社長の忍耐がもたらした成約であると思う。

1年超のお付き合いで、社長の経営者として姿勢に学ぶことが多く、大いに勉強になった。

社長は、今後1年間は非常勤の形で買い手企業のサポートをされ、その後は、趣味のガーデニングに専念されるとのこと。

人一倍仕事をされてきた社長には、第2の人生を存分に楽しんで頂きたいと、心より願っている。

籠谷智輝

31/Aug.2009 [Mon] 20:18

足元の業績

景気は最悪期を脱したとも言われているが、まだまだ企業業績の先行き不透明感は拭えない。

こうした状況では、買い手がM&Aの要否を判断し、また条件を提示する際、譲渡対象企業の足元の業績が極めて重視される。

ただ一方、一旦会社を譲渡することを決断したオーナー社長は経営意欲が減退し、業績が下がってしまうこともある。(従い、譲渡を希望されるオーナー社長には、「足元の業績は落とさないようお願いします」といつも申し上げている。)

今週クローズした案件は当初売却のご相談を頂いた時、業績が良かったので、比較的短期間に必ず良い買い手企業とのご縁を作れると考えていた。

ところが、実際買い手候補企業に打診を始めてみると、いわゆる不況業種と見られてしまい、なかなか有力な買い手が現れなかった。

しかし、最終的には複数社が条件を提示し、オーナー社長が納得する条件で譲渡を支援させて頂くことができた。

今回成功の要因は、この不況期で且つ譲渡を決断してからも、業績を向上させ、創業以来途切れず増収を達成したオーナー社長の経営力だと思われる。

当のオーナー社長は、「良い条件で譲り渡したいという目標があったため、それが逆にいい刺激になり、業績を更に伸ばすことができた」と仰っていた。

藤井一郎

10/Jul.2009 [Fri] 20:16

契約調印式

本日、1年半前から、ご相談を受けていた会社様の譲渡契約締結が実施された。

ご相談からかなりの時間がかかってしまったが、辛抱強く待って頂いた社長様には、心より感謝している。

この1年半は、リーマンショック等外部環境が大きく変わり、また、買い手候補の特別な事情により、契約までの期間が長期化してしまった。

しかし、成約まで漕ぎつけることができた最大の要因は、会社売却の決断によりモチベーションを下げることなく、厳しい外部環境に迅速に対応し、しっかりと業績を維持された社長の力量にあることは間違いない。

今回の不況で最も影響を受けた製造業であるにもかかわらず、今期も着実に黒字を維持されている。また、社長の人柄も素晴らしく、ネガティブな発言は一切なく、常に前向きでいらっしゃた。

朗らかな社長の笑顔同様、素晴らしい晴天下での、気持の良い契約調印式だった。

籠谷智輝

26/Jun.2009 [Fri] 20:14

買い手のM&A意欲

本日お話させて頂いた会社様のうち、2社が会社を買収したいというお話であった。

1社は、急成長中のIT会社。
数年後のIPOを見据え、業容・規模を拡大していきたいとのこと。

もう1社は、業歴がなく、規模も大きな会社。
売上拡大のため、同業者を買収したいとの要望であった。

金融危機・大不況のさなかではあるが、成長を目指し、M&Aを積極的に検討している企業は多い。
むしろ、リーマンショック前よりも増えている印象すらある。

経営者の成長へのゆるぎない意欲に触れ、日本経済の早期回復への確信を強くした一日であった。

籠谷智輝

10/Jun.2009 [Wed] 20:09

会社売却を決断する時

「潮時」という言葉がある。
「物事を始めたり、やめたりする際の適当な時機」という意味だが、現実的には、「潮時」を見極めることはなかなか難しい。
それは、M&Aでも同様だ。

M&Aにおいては、景気が良い時、又は、会社が好調な時であれば、いろいろと側面で有利な条件で売却できる。
ただ、問題は、景気や業績の頂点を見越すことは、誰にもできないということであろう。
もう少し経てば景気が良くなるのではないか、来年は業績が良くなるのではないか、様々な思いが決断の時期を遅らせる。時期を遅らせた結果、景気・業績が良くなれば良いが、当然、その逆もありうる。

近年は、景気が急激に悪化したため、売却決断のタイミングが遅れたことにより、買い手が見つからなかったり、不利な条件で会社を売らざるをえなかったりするケースの方が多かった。ただ、景気上昇局面では、タイミングを遅らせた方が良い条件で売却できるケースが増えるだろう。

結局、売却時期についての絶対的なルールはなさそうである。

ただ、最近、ご依頼頂いた社長様の売却に至る思考プロセスが、ヒントを与えてくれている気がする。社長はこのように考えたそうだ。
「体調が悪いとはいえ、まだ、若いのであと10年弱はなんとか現役を続けられる。ただ、昔と比べて、確実に事業意欲は低下している。社長である自分の意欲が下がっていては、いずれ会社の業績も下がってくるだろう。業績好調の今こそが、しっかりした買い手を探すベストタイミングだろう。

会社の売却が頭をよぎるということは、健康・年齢等様々な理由で、事業意欲が下がってきているということだ。経済が右肩上がりで伸びていた時代ならいざ知らず、市場全体が縮小し競争が激化する現代においては、意欲の下がった社長の会社が業績を伸ばす可能性は低いだろう。

「いつが売り時か」については、 “思いたったが吉日”というのが、もっとも現実的な考え方なのではないだろうか。

籠谷智輝

08/May.2009 [Fri] 20:07

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