対象会社は、自社でWebマーケティングツールを開発し、当該プロダクトをサブスクリプション型で顧客へ提供するビジネスモデル。
会社が大きくなっていく中で、さらに成長を加速させるためには、大手企業のグループには入った方が良いとの思いから、弊社に相談があった。
周辺事業を行う企業やPEファンドを中心に打診したところ、プロダクトの完成度の高さや顧客数が増え続けている点が評価され、多数の企業が買収に名乗りを上げた。
最終的な買い手となったのは、PEファンドの投資先企業。
買い手がサイト集客に強みを持ち、対象会社はコンバージョンに強みを持つため、グループ内でシナジーが見込めると判断した。
デューデリジェンスでいくつか指摘事項はあったものの、協議の上で解決策を見い出せたため、大きな問題にはならなかった。
打診開始から約5カ月で、元々の売主の希望を超える条件での成約となった。
【SaaS企業・クラウドサービスの最新M&A動向】
近年、SaaSの市場規模は急速に拡大しており、SaaS企業のIPOや未上場SaaS企業の大型資金調達が増加しています。
これらの大型資金調達に成功した上場・未上場のSaaS企業は、M&Aにより周辺サービスを取込むことで顧客を囲い込む戦略を加速させており、SaaS企業に対するM&Aニーズは非常に強い状況が続いています。
一方、SaaSビジネスにおいては、競合他社に先駆けて顧客を囲い込む必要があるため、テレビCMやタクシー動画広告において広告競争が激化しています。このため、SaaS企業では売上がまだ小さい段階から多額の広告投資が必要となってきており、SaaS企業をある程度の規模まで成長させた経営者の中には、更に競争を加速させるため、より資金力のある会社への売却を決断する方も出てきています。
SaaS・クラウドサービスはストックビジネスという特徴があり、将来の売上見込が安定しています。そのため、通常の中小企業のM&Aにおいて買収価額の目安として使われる『営業利益の〇年分」や「EBITDAの〇倍」という指標についても、他の業界の企業よりも高くなっており、企業価値が相対的に高く評価される傾向にあります。
また、強い買収ニーズを背景に、将来の成長性が見込まれるSaaS企業は、たとえ現在が赤字であっても、十分に買収対象になる状況です。
インテグループはSaaS企業のM&Aに実績がありますので、会社のご売却をご検討中の経営者様は是非ご相談ください。