Company 代表挨拶
創業100年を超える鶏卵加工会社を営む一族の長男として生まれた私は、幼い頃から「いつかは家業を継がなければならない」という立場に、どこか漠然とした息苦しさを感じながら育ちました。
そのような閉塞感を抱えたまま大学を卒業し、監査法人で数年間勤務した後、私は、家業である鶏卵加工会社に入社しました。実務経験を積む目的で、米国留学までの1年間のみ勤める予定でした。しかし折悪しく、日本で初めての鳥インフルエンザが近隣で発生し、業界は混乱と風評被害に見舞われ、会社も毎月赤字が続くという深刻な状況に陥ってしまいました。
このような危機の中で、会社や社員を残して自分だけ留学することはできないと感じた私は、留学を断念し会社に残る決意を、父をはじめとする役員陣に伝えました。すると、普段は穏やかな父が烈火のごとく怒り、涙ながらに「お前は留学し、自分のやりたいことを実現しなさい」と強く背中を押してくれたのです。父の励ましと役員の支えにより、私は予定どおり留学を果たすことができました。
父は薬学部を卒業し、大手化学品メーカーで心臓病薬の研究に携わる研究者でした。しかし、「家業は長男が継ぐもの」という価値観が支配的だった時代、夢を断念して家業を継ぐ道を選びました。その決断には複雑な思いがあったことでしょう。息子である私には同じ後悔をさせたくない、父のそんな想いが、あの強い言葉に込められていたのだと思います。
その後、私はM&A仲介という事業に出会い、かつての私や父のように、本来の夢を諦めざるを得なかった経営者やご家族の人生を救うことができる、かけがえのない仕事だと感じました。そして、共同創業者である藤井とともに、完全成功報酬制のM&A仲介会社である当社を設立しました。
M&Aは、後継者の確保、事業の発展、新たな事業への挑戦、創業者利益の獲得、そしてセカンドライフへの移行など、経営者のさまざまな想いを叶える極めて有効な手段です。
また、経営者が築き上げた価値ある事業を次世代へとつなぐことで、経済の発展にも寄与する大きな社会的意義を持っています。
しかし、それ以上に、M&Aには、経営者ご本人やご家族が、何ものにも縛られず、自らの意思で望む人生を選択できる、その自由を実現する手段として稀有な価値があると、私は考えています。
当社は創業以来、経営者様の想いに誠実に寄り添う姿勢を貫いてまいりました。
「成約させること」自体を目的とするのではなく、経営者様の想いを実現するM&Aを一つでも多く支援することを使命としています。
その積み重ねによって、お客様の期待に応え、社会に貢献し、そして当社と社員の成長・発展につなげていきたいと考えています。
想いをつなぐ、誠実に寄り添う。
私たちは、インテグループです。
- 代表取締役社長
- 籠谷智輝
