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M&Aの現場(BLOG)

波乱の時代とM&A

元FRB議長アラン・グリーンスパン氏の“波乱の時代”という本を読んでいる。

グリーンスパン氏に興味を持ったのが、日経新聞“私の履歴書”のある一文がきっかけであった。

それは、以下のようなものだった。
“人類は経済的な危機を過去に何度も経験してきた。その中には、非常に深刻なものも含まれていた。しかし、その度にイノベーションが生み出され、危機を乗り越えてきた。我々は、今後も、様々な危機に直面するだろうが、またイノベーションによりそれらを乗り越えることができるだろう。”

まだ、上巻の後半までしか読み進めていないが、上記の思想は、本書にも随所に現れている。

米国経済の長期繁栄に貢献した金融の神様からの、人類及び世界経済への楽観的かつ信頼に満ちたこのメッセージには、深く勇気付けられる。

2008年末、まさに、波乱の時代が到来している。
しかし、この苦境も、グリーンスパン氏が言うとおり、今後生み出される数々のイノベーションにより克服されていくのだろう。

中小企業の経営環境は厳しい。
しかし、大企業には無いフットワークの軽さで、新たなビジネスチャンスを見出し、この状況を生き残る会社も多いだろう。
むしろ、このような状況では、中小企業こそが、イノベーションの担い手になるのかもしれない。

大企業による中小企業のM&Aは、技術・アイデアはあるが、資金力・組織力が不足しがちな中小企業を飛躍させ、イノベーションを後押しする可能性がある。

そのようなM&Aを、1件でも多くサポートすることが、M&Aアドバイザーの存在意義ではないだろうか。

籠谷智輝

24/Dec.2008 [Wed] 19:48

不況下のM&A

過去に例を見ない不況が進展している。
今年の夏以降、売却の相談を受ける会社の業績が、日に日に悪化してきている。
大企業ですら、大幅な減益を発表している状況である。
中小企業では、減益では止まらず、赤字に転落を余儀なくされている。

好況期に、M&Aの買い手であった大企業は、投資を抑制しはじめた。
M&Aの買い手は減少傾向にある。
一方で、業績・財務内容の悪化から、売却を決断する中小企業は増えてきている。
ただ、債務超過や赤字の状況で、買い手が見つかるケースは、それほど多くない。
昨年まで売り手市場だったM&Aマーケットも、現在は買い手市場へと変遷しつつある。

しかし、十分なキャッシュを保有し、M&Aに積極的な買い手は依然として存在する。
また、売却相談を受ける会社の中には、キラリと光る優良な中小企業も厳然として存在する。

このような売り手と買い手を確実に結びつけることが、我々M&A仲介会社の使命である。
好況下でマネーゲーム的に膨張したM&Aが剥落する分、不況下のM&Aは、本当に意義のあるM&Aと言えるかもしれない。

短期的な景況感に右往左往せず、社会的意義のあるM&Aの支援という我々のビジョンに向かって、一歩一歩前進して行きたい。

籠谷智輝

18/Dec.2008 [Thu] 19:46

意気投合

トップ面談では、トップ同士の性格や哲学がうまくかみ合うことが必須となる。

先日、素晴らしく意気投合したトップ会談があった。

M&Aに絡むトップ面談では、買い手・売り手の間には、どうしても緊張感が漂う。
普段、大変明るい売り手の社長も、少し固くなっているように見えた。
買い手の社長が、自社の紹介をした後、しばし世間話となった。
売り手の社長は、大変な愛妻家で奥様の写真を財布に入れて持ち歩いている、そんな話しをされた。すると、買い手の社長も、やはり奥様の写真を持ち歩いているとのこと。
この話で、お互いに一気に共感が深まったようで、緊張感が消え、和やかな雰囲気の中、面談は進んだ。

後日、買い手からは、前向きに検討を進めたいと依頼があり、現在、次のステップに進むため、追加資料の準備中である。

M&Aが失敗する要因の一つが、企業文化の対立だと言われている。
中小企業では、経営者のキャラクターがそのまま企業文化になっていることが多い。経営者同士が意気投合するかどうかは、M&Aの成否を左右する大変重要な要素だと思う。

籠谷智輝

01/Dec.2008 [Mon] 19:44

人気のM&A案件

先月末に、成約したある案件。
社長の技術力が高く、業績が非常に良い会社だった。
M&Aが活発な業界ではなかったが、アプローチ開始後すぐに、有力買い手候補が複数社現われる人気ぶりで、最終的に、条件面で最も希望に合致していた上場企業が買収することとなった。

細かい部分での紆余曲折はあったものの、全体的には、非常に順調に進んだM&A案件だったと言える。

M&Aがそれほど活発ではない業界においても、特徴がある会社は、十分M&Aの対象と成り得る、そのようなことを実感したM&Aであった。

社長は、今期末まで、顧問として引継ぎに従事する予定。
引継ぎ終了後にどうするか尋ねると、“気が抜けてしまうので、終わるまでは考えないようにする。今は、引継ぎに全力投球する。”とのこと。
このような真摯な姿勢が、引く手あまたとなるような会社を築き上げることができた要因だろう。
社長はまだ40代、まだまだお若い。
どのような第2の人生を選択されるのか、楽しみだ。

籠谷智輝

05/Nov.2008 [Wed] 19:41

M&A成約報告

先日、ある案件が最終クローズを迎えた。
最初に、ご相談頂いたのが、ちょうど1年前。
その際には、オーナー社長ご自身が、売却についてまだ迷いがあり、弊社へのご依頼には至らなかった。
再度ご相談頂いたのが、半年前だった。

その会社は、20ヶ月連続で売上が伸び続けている優良会社であったが、社長が、大手の傘下入りによる経営安定化を希望し、売却を決断された。

自社が好調な時に、売却を決断するのは本当に難しい。
好調な際には、自身の経営者としての能力を過信してしまう。
また、高い報酬を維持したいという欲も沸く。
この社長は、自身の経営者としての能力を客観的に分析し、会社が自分の能力を超えて成長したと判断し、また、自身の金銭的な利益より、従業員と顧客の利益を最優先に考え、大企業への売却を決断された。

大変優良な会社であったため、M&Aのプロセスは順調に進み、最終的に、上場企業による買収が決定した。
社長は、半年弱の引継ぎ期間を経て、来春に引退される予定だ。

この仕事を始めてつくづく思うことは、経営者の誠実性・謙虚さは、会社の業績に反映されるということだ。
この素晴らしい会社を作り上げた社長も、自身の能力を過信しない謙虚さと、従業員・顧客を第一に考える誠実さを兼ね備えた、本当に素晴らしい人柄をお持ちだった。
買い手である上場企業が、買収を決めた一因に、この社長の人柄があったことは間違いない。

社長とは、最初にご相談頂いてから、約1年のお付き合いになる。
無事、M&Aが成立し、アドバイザーとして、感無量である。
引退後は、農業をして過ごす予定とのこと。
きっと、実りある人生の第2ステージを過ごされると思う。

籠谷智輝

28/Oct.2008 [Tue] 19:39

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